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トップインタビュー:山本 幸夫さん

破壊の終わりに見える創造
-ぶしつけな質問からですみません、どうして版画でエジプトを表現なさろうとしたのですか?
 そうですね、どちらも好きだったから。というのでは答えにならないでしょうか?
 元々、エジプトを版画で表現しようと思って版画を始めたのではなくて、定年前になって定年後何をしようかと考えた時に、好きだった版画を本格的に始めてみようと思って。定年前からその道具集めなど準備は着々と進めていたんですね。
 エジプトも昔から好きだったので、定年後になったら行ってみようと思っていたんです。その後なんですよね、エジプトを版画で表現しようと決めたのは。

-そういうことだったんですね。木版画のどのあたりに興味がわいたとか、ここが好きなんだって言う部分はありますか?
 もちろんありますよ。私が木版画を作っていて好きなのは、木を削る時のサクッサクッという音と指先から伝わってくる感触がなんとも言えずに好きなんですよね。木版画って、摺る部分を残すように不必要な板目を彫刻刀で削りますよね。破壊していく事が、作品の創造になるという点でも、油絵や水彩画などは色を重ねて仕上げていくじゃないですか。必要なものを積み重ねて完成させるわけですよね。そういった作品とは根本的に違った作り方というのも興味を惹かれる要因だったのかもしれませんね。

-破壊が創造に繋がると。確かによくよく考えると他の作品の作り方とは違っていて特別な存在というような気もしてきますね。
 そうですね。それに、作ってみてから木版画のおかげで人との交流がさらに奥深いものになったという感じがしますね。版画は、一度彫ってしまえばあとは刷るだけで何枚でも摺れるわけじゃないですか。そこが他の水彩画や油絵とは違う部分ですよ。元々からそれを狙っていたわけではないですけれど(笑)

-交流が深まるのはいいですね。エジプトを題材にしている作品なのでエジプト旅行中に作品などを渡す事が出来たらすばらしいと思います。
 旅行中に出会ったツアー仲間なんかにはプレゼントしていますよ。それをきっかけにして仲良くなる事もありますし。あとは現地のガイドさんに差し上げたりとか。国内でもエジプト関連で出会う人には差し上げることもありますから、たまに旅行先なんか「山本さんの版画持っていますよ」なんていわれるときもあります(笑)
 そういう時は、すごく嬉しいですよね。手紙なんかもいただいたりするんですよ。

-それは嬉しいですよね。では、次からはエジプトに関する話を伺いたいと思います!
次は「エジプトと木版画の融合」→
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山本 幸夫
 1935年、東京都目黒区生まれ。中学校の授業で版画との出会いを果たす。当時最初の作品で安藤広重の東海道五十三次に挑戦し、才覚を発揮する。
 社会に出てからは国家公務員、民間企業などでの職務をこなす一方で版画の製作も行っていた。本格的に木版画の世界に入ったのは定年を過ぎてからだった。その後、長年憧れていたエジプトへと渡りエジプトを木版画で表現すると言う、現在のスタイルを確立。独特の作風とテーマで多くの支持を集めている。
 年に1度のペースでさいたま市大宮区の大宮ソニックシティに作品が展示されている。
過去のインタビュー
No.04
フィフィさん
No.03
青木 香葉さん
No.02
木原 一彦さん
No.01
山本 幸夫さん

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