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(写真提供:サハラへの旅)
 エジプトの国土のほぼ全ては沙漠に属しています。砂漠というのは本来は沙漠と書くのが普通で、漠と言う文字には不毛なものがどこまでも続く。というような意味がこめられています。また砂という文字は石が少ないと書くことから、砂の多い土地を連想してしまいますが。沙とかくと、ともかくも水が少ないという意味になり、もっとも沙漠としての意味に当てはまっている。ということになります。そういった中で沙漠と言っても一口に言えるものではなく、沙漠の中に皆さんがよく連想されるどこまでも砂の続いている沙漠を砂沙漠といい、岩石が多く、水の介在しない地域を岩沙漠といいます。また、石がごろごろしているだけの不毛の地は礫沙漠ということができ、一口に沙漠といってもその様態は様々あるものだということがわかります。そして、沙漠の中でもっとも広い地域を占めるのは砂砂漠ではなく岩沙漠であり、その次が礫沙漠、もっとも少ない沙漠は砂沙漠ということになります。
 そして、沙漠の定義というのは一般的に年間降水量が250mm以下の場所のことを指すので、エジプトでよく雨が降る場所といわれているアレキサンドリアでさえ年間降水量は200mm前後ですから、エジプトのほぼ全土が沙漠地帯だといっても過言ではないのかもしれません。ナイル川下流域のデルタ地帯も、沙漠に属しています。
 こうした沙漠をそれぞれ紹介していきたいと思います。エジプトを覆っている砂漠は世界最大の沙漠、サハラです。サハラというのは現地の言葉で「不毛の大地」という意味になるそうです。そのサハラ沙漠の中でもエジプトの領土内にある砂漠というのは多岐にわたっています。

東部沙漠
 東部沙漠というのは別名でアラビア沙漠とも言われています。エジプトアフリカ大陸部分の東部に位置していて、紅海に沿うような形で、分布しているのが特徴です。また、この地帯は山岳地帯となっていて、周辺の土地よりも高いところに位置している沙漠ということになります。

西部沙漠
 西部沙漠というのは別名ではウエスタン沙漠とも呼ばれていて、カッターラ低地の南に位置している砂漠のことを指します。この西部沙漠の周辺にはシーワオアシスなどを代表とするオアシス群が点在しているのが特徴ということができます。

リビア沙漠
 リビア沙漠というのは隣国リビアとまたがって広がっている沙漠のことで西部沙漠の西側一帯の沙漠を指しています。ここリビア沙漠ではリビアンガラスというものが採掘されるのが魅力的です。リビアンガラスというのはリビア沙漠に落ちた隕石によって地球の一部が溶けて空気中で固まったものだそうで、見た目は白いのですが光にかざすと美しく透ける、魅力的なガラスです。

ヌビア沙漠
 ヌビア沙漠というのは、アブシンベル大神殿で有名なヌビア地方に広がっている砂漠のことで、東部砂漠の南に広がっています。また隣国スーダンとの国境にまたがって分布している沙漠です。

 これらの沙漠によって国土の大半を埋められているエジプトの人が住む事ができる場所というのはわずか4%しかないそうです。また上記で紹介した沙漠の中には沙漠の種類としては珍しい黒沙漠と白沙漠というものがあります。
黒沙漠というのは、砂の中に黒い礫が混じっていて遠くから見ると黒っぽく見える砂漠のことです。またもっとも希少な沙漠のひとつで白沙漠というのは太古に海底に沈んでいた部分で、珊瑚礁などが固まって石灰岩となった岩石が、地表に出てきて長い年月によって風に吹かれたり削られるなどして自然的にきのこ状の形を形成した岩が多く並んでいます。また、そのこぼれた岩の破片がまた小さくなって砂となるため、白沙漠周辺の砂は他の部分とは異なって白く、訪れた人の中には沙漠の中の雪景色というほどに、美しい情景を奏でています。

 一口に沙漠とは言っても様々な情景があり、エジプトを取り巻いている砂漠の状況なども少し伝わっていれば幸いです。エジプトの遺跡や町を見て回る旅行に行った事のある方は、白砂漠を目指して、オアシスを見て回る旅行などに目を向けて見られるのも面白いかもしれませんね。

ルクソールリンクの参照
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