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(写真提供:まほろばの里)
 エジプトで古くから親しまれてきた食材としてにんにくを挙げることができます。にんにくは香味野菜として現在では世界各地で日常的に使われている食品として知らない人はいないほど有名になっています。そのにんにくの力は古くから知られていて、古代エジプトではピラミッド建設に従事した人たちの重労働を支える食品の一つとして使用されてきました。また、中国でも強壮薬として長い歴史を持っています。日本では「おおびる」という名で源氏物語に登場していますが、定着度はいまひとつだったようです。
 にんにくの効用が科学的に注目され始めたのは体に有効な成分、スコルジンが発見されたことを始まりとしています。その後は続いてアメリカ、スイスでアリシン、アリイン等、体に有効な成分が続々と発見され、解毒作用や抗酸化作用の高い食品であることが認められました。近年のアメリカでは、がん予防が期待できる食品の第1位にまで評価は上っているようです。粉末や顆粒、粒、錠剤、カプセル、液状など様々な形状に加工され、私たちの手の届く範囲で健康食品として様々な商品が出回っています。料理に使用する場合に気になのは臭いですが、原料の段階で無臭ニンニクを使っていたり、消臭成分を配合した製品もというものも最近では出回っているため、調理方法によっては、口臭をほとんど気にせず食べることも可能となってきているようです。

 さて、そのにんにくの効能などについて、解説していきたいと思います。にんにくは特有の強い臭いを発しますが、この臭い正体がアリシンといわれる成分です。アリシンには強力な殺菌作用があって、赤痢菌や寄生虫駆除、さらにはチフス菌やコレラ菌にも耐性効果があることが最近の研究でわかってきているようです。また、現代病の一つには慢性的な疲労感を挙げることができると思いますが、この疲労感を防ぐにはビタミンB1が必要とされています。にんにくの中にはこのビタミンB1が豊富に含まれている上に、アリシンは体内でのビタミンB1作用を高めくれるため、疲れた時や元気の出ない時などには非常に有効な食材といえるでしょう。
 最初に出てきた成分で、スコルジンというものがありましたが、スコルジンは新陳代謝を盛んにして強壮作用、食欲増進の効果があり、風邪の回復を早めたり、風邪をひきにくい健康な体に整えてくれるなどの効果があります。またコレステロール値を低下させる作用も認められているので動脈硬化や高血圧を予防する成分としても非常に有能だと考えられています。

 世界各地のさまざまな料理に登場するにんにく。その歴史は古く、紀元前よりエジプトではすでに栽培されていました。栽培状況を描いた壁画も残っていますね。この食物には臭いの成分である「アリシン」や「スコルジニン」など、様々な成分が含まれていて食べることに抵抗感がある人は少なからずいるとは思います。しかし、こうしたにんにくの発する香りの裏にはそういった健康に役立つ成分が豊富に含まれていて、日々を健康にするだけでなく日常に活力を与えてくれる食品だということは覚えていたほうがいいかもしれません。疲れた時にはためらわず古代の知恵に従って食事に組み入れて行きたいですね。

ルクソールリンクの参照
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