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かねての昔より、人々は植物の香り等を楽しみながら生きてきました。その香りを放つ植物の芳香油のことを精油といいます。もともとこの精油が持っている癒し効果を最初に発見したのは古代エジプト人だと言われています。それが、連綿と続き、現在のアロマテラピーのような形になりました。古代エジプトではミイラを作る時に防腐効果のある乳香(フランキンセンス)や没薬(ミルラ)等が用いられ、神々を祭る神殿では香りをくゆらせる薫香が使われていたといわれています。また、クレオパトラはバラの香りが大好きでオリーブの実をつぶしたものと混ぜてマッサージしていたこと等も知られていますね。古代文明の中で香り(精油)が心や体を癒し活性化するという知識はエジプトで発見されて、後にギリシャ人に伝わり、アラビア人を経てイランの伝統的な医学と結びついていったようです。
古代のエジプトでは女性は頭上に体温で溶けていい香りの出る精油を載せておく器をつけていました。解けることによって女性の髪(当時はかつら)に浸透しポマード状態になって香りを発生させていたと考えられています。こうして、古代エジプトの人々の生活の中に香りは広く浸透していきました。
また、アロマとは違いますが心身を癒し、リラックスさせる方法の中に反射療法というものがあります。古代から人々の考えの中に、人間の身体には全身を流れるエネルギーゾーンがあり、特に足には身体の各部、反射するポイントがあると考えられていたようで、それに伴った治療が古くから行われてきました。古代エジプトでは、紀元前2500年ほどの医師の墓の壁画にその治療の様子が描かれていることからわかります。古代中国やインドでもこうした反射療法というものは発達していたようで、現在では中国の針治療などが日本でも行われ、古代の人々の知恵が現代に至っても広く浸透し、こうした針治療の医療機関や専門学校もよく見かけるようになりました。
反射療法というのは古代に盛んに行われてきましたが、中世では衰退した医療方法でした。ですが、16世紀中頃から改めてその治療の重要性等が注目を集め、研究が重ねられた結果今日に至るように、一般市民も深く受け入れている治療に発展したという経緯があります。
