エジプトにおいて、アクセサリーの本来担っていた意味合いなどは理解して頂けたかと思います。では、国家でもっとも重要な人物であるファラオのアクセサリーというのはいったいどのようなものだったのでしょうか?
まずは、もっともエジプトらしい黄金のアクセサリーから。エジプトのアクセサリーは貧しい人間でも金細工のアクセサリーの一つは持っていると伝えましたが、ファラオともなると一つの金細工で終わるわけではもちろんありません。ありとあらゆる物が金でできていたと考えてもおかしくはないほどの富を持っていたと考えられるからです。ピアスの大きさも相当分ある中、やはり黄金製ですし、腕輪、ネックレスなどにいたるものも黄金で出来ています。全身を覆うほどの金細工アクセサリーによって、王の富と権力を象徴し、現人神としての威厳を保とうということだったのでしょうか。その墓に収められる埋葬品なども黄金製の者が多く、当時の王の権力を彷彿させてくれますね。
そして、王らしいアクセサリーといえば王冠です。正式にはネメス頭巾といわれるファラオやスフィンクス独特の頭を覆っている頭巾につけられているものなのですが、額部分にはネクベト神(ハゲワシ)とウアジェト神(コブラ)が並んでつけられていて、これらはそれぞれが下エジプトと上エジプトの守護神であることを示しています。それらが並んでいることは両エジプトの統一者(ファラオ)を証明する証しにもなっていました。このネメス頭巾とハゲワシ、コブラの金細工はファラオや、神々のみがつけることを許されたものでした。ここでも、ファラオが神の子であることが象徴されていますね。
最後に、アクセサリーになるのかわかりませんがファラオ独特の装飾品が付け髭になります。これは、ファラオの”男らしさ”をあらわすものであったと考えられていて、誰よりも勇敢でファラオとして恥じない強さを証明するものでもありました。女性で最初にファラオになったハトシェプス女王も付け髭をつけている状態で描かれています。また、一説には最初にエジプトを支配した人間が(初代ファラオのことではありません)北方から来たエジプト人以外の人間であったため、その人には顎鬚があったので、伝統としてついていなければおかしいからつけていたのだという見方もあるようです。
ルクソールリンクの参照
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